【あいすぶれいく vol.6】 たかが草野球、されど企業チーム③

また間が空きすぎてしまいました久々の”あいすぶれいく”。昨年12月29日以来の投稿です。

勤務先の月イチ練習草野球チームをどのように「効果的に」「辞めると言われないように」「工夫して」「飽きさせないように」強くしていったのか…、の第3弾。平成24年9月のチーム常設化以降~翌年の大会直前までの道のり(前篇)です。

 

【守備面の強化とキーワード「体験」】

管理者自身はチームを安定的に強豪にする最たる方法としては、好不調の波が少ない「守備面の強化」こそがその近道であると方針を固めつつあったのと同時に、未経験者が多いという状況下でいろいろなトレーニングを「体験的に」部員に実施してやる(=教えていないことはできない、体験させていないことは対処できない)ことが必要ではないかと考えるに至りました。

 

【常設化直後-9月から11月-】

とはいうものの、この時期の3回の練習については、管理者から特にあれこれ指示を出すことなく、紅白戦や対外試合等の実戦練習に多くの時間を割き、和気あいあいと男女(老若男女?)入り混じって野球を楽しむことで、部員個々の技量や性格、長所短所をなるべく正確に把握することに徹しました。

 

【冬季-12月から2月-】

最も頭を悩ませたのはこの時期の3回の練習について、どこでいったい何をするかでした。(泣)

管理者は寒風吹きすさぶ冬の夜間のグラウンドで従来どおりの野球をするのでは大きな効果は得られないと考え、体育館を借りて寒さを比較的気にしなくて済む室内練習に切り替えることにしました。

ここではとことん体力作りや型作りに主眼を置いた基礎トレーニング(特に守備面の強化)に立ち返るべきと考え、それまで経験者間においても曖昧に理解していたことを洗い出し整理すべく、肩や肘に負担のない硬式テニスボール等を使って…、

・正しいスローイング(腕の振り、スタンス、投球姿勢)

・守備時の構え(型作り)

・ステップ(足の踏み出しと運び、ゴロとフライとでの違い)

・捕球姿勢(これも型作り)

・グラブの出し方

・捕球から送球までの一連の動作(特にフロントステップとバックステップの違いの意識、使い分け)

…の会得のための反復トレーニングに多くの時間を割きました。どんなスポーツにも型(守備姿勢、防御態勢)があり、球技・格闘技を問わず意外と共通した部分が多くあることも伝えました。

特に「構えからの動き出し→捕球→送球」という一連の動作については、1回の練習の中で…、

① 床に置いたボールの捕球

② 人間が投じる緩いゴロの捕球

③ ノックによる打球の捕球

…というように段階を置いてトレーニングを繰り返して体で覚えさせるともに、結果的に足腰の強化を図ることができました。

 

とまぁ、長々と書き述べてしまいましたが(汗)、当時管理者は「ソフトボール準指導員講習」を受講していたこともあり、そこで得た見識をここで即生かせる機会があったのは偶然とはいえ、かなりの幸運だったと思います。

このいわゆる「冬トレ」に来た部員と来ていない部員とでは春以降、大きな違いが生まれた(=「たかが月イチ」を侮れない)ことに管理者は大変驚かされることになります。

それはまた次回、乞うご期待!