【あいすぶれいく vol.3】 ある地方の進学校の話…(四半世紀前の話もですが)

高校野球の夏の地方大会が真っ盛りですね! 球児たちには全力を出し切ってほしいものです。

さて、久々の「あいすぶれいく」への投稿。

実は管理者の母校も先日初戦があったばかり。

1回戦の相手はなんと、”夏将軍”松山商業・・・(驚)

ここ数年、甲子園出場が途絶えているとはいえ、

県内では依然無類の古豪であり、強豪校であることは今も変わりません。

管理者の世代的には、松山商業こと「松商(まっしょう)」と聞いただけで、マジで恐れおののいていた世代。。。

ベスト16(3回戦)かベスト8あたりで対戦して負ければ、終生の自慢(女子はドン引き)にできるものなのですが、

きっと我が母校の現キャプテンはトーナメント抽選クジを引いたとき、、、

「やってもうた…(泣)」と…、後悔したでしょうね。。。

 

しかし、そこは一発勝負のトーナメント。同じ高校生だけにやってみなけりゃわからない!

とはいうものの、管理者のその時の恩師(先生)はすでに引退、ナインに知り合いの子もおらず。。。

情けないことに、母校野球部の戦力的な情報を何ひとつ持ち合わせてはいませんでしたが、

そこはやはりOB、スマホで逐一確認していました。

 

で、結果的には… 新居浜西vs松山商 0対7、、、7回コールド負けでthe end…(泣)

 

ただし、この母校・新居浜西。

四半世紀前の話も含みますが、普通科の生徒全員(当時は1学年450名)の大学進学率99.9%という、いちおう地元の進学校。

毎年、東大ないし京大合格者を輩出し、半数以上の生徒が国公立大学受験に合格していました。

で、野球部はというと、1日の練習時間が2~3時間程度。月曜日はオフ。

左翼約100m、右翼約60mの超いびつ、かつサッカー部と共用するグラウンド。

もちろんナイター設備などはナッシング、練習試合はいつも他校へ遠征。。。

(今夏はとうとうバッティングマシンまで壊れたらしい。by OB会情報)

 

先生方からは、「毎日自宅では、学年数+3時間、勉強しなさい」と言われ、授業以外に膨大な予習復習に追われる毎日。

宿題など、とてもとても手を付けられません。

テレビ番組などは観ていられないから、勉強しながらラジオ(特にオールナイトニッポン)を愛聴して、いつも寝不足気味。

そこに中間試験や期末試験とは別に、国・数・英の教科テスト、県模試に今は無き旺文社、進研、駿台などの模試(模試は日曜日実施が多かった、それもほぼ毎週)など、テストテストテストの嵐。。。

他の運動部はインターハイの地区予選や県予選で早々に負けて、3年生は5月や6月で早くも部活を引退。

同じ3年生としては、ひと足先に「受験生モード」に入られてしまいます。

正直、焦ります。

そんな中でも野球部は練習試合後に学校へ戻ってきて、ヘトヘトで夜中まで模試を受けさせられたことが何度あったやら…(泣)

それも管理者が大の苦手な国・数・英ばかり!(怒)

それでも成績のいい部員はいるんですよ~(泣)

管理者はテスト中に寝ていた方です。。。

 

秋季大会が終わったオフシーズンには、顧問の先生から部員ひとりひとり呼び出され…

学業成績が良くない者には…

 

「野球部を辞めて、そっちに専念してもいいんだぞ?」

 

と、なんと最後通告をされるのです!(泣)(泣)(泣)

フツー、「続けろ。」ですよね?

母校では「辞めていいんだぞ?」なんですよぉ(泣)

でも、先生もおそらく、野球部員である前に受験生なわけですから、告げるのはツラかったでしょうね。。。

この最後通告で実際に野球部を去ったヤツは、同学年、先輩、後輩を問わず、何人もいました。

つい昨日まで一緒に耐えて抜いてきた同級生が部室を去る時は、、、本当にツラかったものです。

管理者も1年生時は最後通告されるボーダーラインを明らかに下回っていましたが、

「たかが成績が悪いくらい(←学校的には大問題)で、野球を辞められるかいっ!(←ただの野球バカ)」と、単純に野球したさから、やっと尻に火が点いたのを覚えています。

 

で、今夏の新居浜西の1回戦、、、です。

おそらく…、たいして変わっていないと思いますが、このようないろいろな苦難(?)、苦境(?)を乗り越えて、入部して実質2年3ヶ月後、ようやく最後の夏へ臨むんです。臨めるんです。

結果は既出のとおり、0対7。

母校・現役生には大変失礼かとは思いますが、「よく頑張ったなぁ」が管理者の印象。

あの鍛え抜かれた松商に対し、5回を終えた時点では、0対3。

新居浜西・清水投手は非常に丁寧に投げ、野手陣がしっかり耐えていたのだろうと想像に難くありません。

6回以降はもう…、地力、野球スタミナの差ですね。

こればかりは仕方がないです。

まさに格言的に「相手打線の3周り目以降をいかに抑えられるか」・・・の展開でした。

ただ、5回まで比較的善戦できた理由としては(観ていないので、あくまでも予測です)…

① 新居浜西が松商打線をよく研究していた。

② ただ単に、松商打線の(好調の)ピークは1回戦ごときには設定していなかった。

①か②というよりは、①と②両方の作用でしょうね。

第三者的に俯瞰すると、非常にドライな予測にはなってしまいますが、、、

でも、、、やっぱり我が母校・新居浜西はよくめげなかったと思います!!!

 

以上、そんなとある地方の進学校の野球部の話でした。。。

(なお、このような状況下に置かれていたのはもちろん野球部だけではありませんでした。

当時、栄えあるインターハイ本選に出場した女子バドミントン部、登山部。

彼らのことこそ、その文武両立に敬服いたします。)